情報・通信銘柄の開示抜粋 テレワーク関連良い一方、店舗関連は自粛の悪影響受ける

情報・通信銘柄の2020年5月8日の適時開示を抜粋した。

情報・通信業に分類される銘柄のビジネスはさまざまで、コロナ影響は良くも悪くも出ている。働き方改革やテレワーク関連銘柄は業績が良い。その一方で、多くの店舗を持つ銘柄は自粛の悪影響を受けている。また、コロナの影響が大きい諸外国と関連が深い銘柄は業績が悪い。

本決算

アイティーフォー(4743)は2020年3月期決算を発表した。システム・サービス・基盤それぞれ売上が好調で、連結決算は前年比+21.4%と高い伸びを見せた。中でも金融機関向けソリューションにおいて主力パッケージである個人ローン業務支援システム「SCOPE」などの好調な販売により受注高が伸長、受注残りも寄与した。

デジタルアーツ(2326)は2020年3月期の決算発表の中で、2021年3月期の業績予想の経常利益を前年比+52.6%と、強気の数値を提示した。テレワークや学校の休校により、セキュリティやフィルタリングの需要が増す事を見込む。

アイネス(9742)の2020年3月期決算では、経常利益が前年比+32.4%となり伸びが目立った。各種の法改正に伴うシステム改修需要や新規自治体・新規業務の受注が拡大し売上が伸び、前年度の不採算プロジェクトの影響が解消したことなどにより利益が伸びた。

クレオ(9698)の2020年3月期決算では、経常利益が前年比+55.0%となり伸びが目立った。「働き方改革」実現のためのシステム導入ニーズの高まりが追い風になり、売上高が伸びた結果、利益が急拡大した。

カプコン(9697)の2020年3月期は売上高が前年比△18.4%となった一方で、経常利益は+26.2%となった。ダウンロード販売中心の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」のヒットに加え、リピートタイトルにおいても利幅が大きいデジタル販売比率の向上が寄与した。

業績予想の修正

外食向けASPサービスを展開するアルファクス・フード・システム(3814)は、2020年9月期の業績予想を未定とした。コロナ自粛の影響により、飲食業界・ホテル旅館業の廃業、休業や時短営業が発生、これが事業環境に影響を及ぼし、業績を合理的に見通せない状況となった。

エイベックス(7860)は2020年3月期に減損損失を計上する。日本政府からの要請によりライヴ・イベントの開催を自粛したことで収益性が低下、有形固定資産及びソフトウェアに関する減損損失の計上となった。

アイスタイル(3660)は業績予想を下方修正した。コロナウイルスの感染拡大防止のため、国内外で運営する店舗の休業および営業時間の短縮を行った。

Kudan(4425)は業績予想を下方修正した。中国や欧州でプロジェクトの縮小・延期が相次いだ。

フィックスター ズ(3687)は業績予想を上方修正した。自動運転向けソフトウェア開発・高速化サービスを中心に案件が拡大する等した。

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