カオナビ(4435)中期成長イメージを下方修正しストップ安

カオナビ(4435)は2023年5月12日(金)に2023年3月期の決算を発表、同時に決算説明資料として中期経営方針を開示した。

この中期経営方針は、以前の数値と比べ下方修正になる。成長期待の低下によりカオナビ株の売り圧力が増し、発表の翌営業日5月15日(月)にはストップ安を記録した。

2023年3月期の決算説明資料(中期経営方針を含む)

5月12日(金)に開示されたカオナビの2023年3月期の決算説明資料は下記。

P20にて、2025年3月期に売上高100億円、営業利益率30%としていた計画を撤回。P28にて、中期的(すなわち時期未定)に20〜30%の営業利益率にする計画へ下方修正された数値を開示。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4435/tdnet/2279112/00.pdf

株価の下落

5月12日(金)に2,808円で引けたカオナビ株は、5月15日(月)に一時的にストップ安の2,308円をつけるほどの売却圧力を受けた。その後やや回復し終値は2,338円となった。

株安の理由と成長株投資の注意点

営業利益が30%から20%に下がれば、目標株価を3分の2にする投資家がいても不思議ではない。また、2023年3月期のEPS(1株利益)は21.32円で、5月15日(月)の終値2,338円を基準としたPERは109倍に相当する。今後の成長の減速により、株価に割高感が生じていることは否定できない。このような状況が、株が売られる要因になっている。

一般的に、成長株の成長が弱まった際の株価下落は大きい。

私はカオナビ株を200株保有していて、増収増益決算と次期業績予想も増収増益を見て安心していた。だが、株式市場の評価は上記の通り厳しかった。カオナビ株は、「成長株の成長指標には細心の注意を払うべきだ」という教訓を残した。

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