新NISAの成長投資枠240万円を一括投資するかドル・コスト平均法で投資するか

画像出典:Bing

2024年から始まる新しいNISAには、年間120万円のつみたて投資枠と、年間240万円の成長投資枠の2種類の枠がある。

つみたて投資枠は1ヶ月に買える金額に上限があるため、ドル・コスト平均法で積み立てることになる。一方で成長投資枠には1ヶ月の上限はなく、240万円を一括投資しても良いし、ドル・コスト平均法で積み立て投資しても良い。

一括投資とドル・コスト平均法を選べる場合に、どちらを選ぶべきだろうか。相場に関する確度の高い読みが無い場合、1月の最初に一括投資するのが理論上は良い。

どうしてそうなるかを示す。

簡単のため、まずは、1月最初に一括投資する場合と、12月最初に一括投資する場合を比べる。この2パターンは、どちらも12月末には全額投資状態になっている。一方で期待リターンは、12月投資は1月投資の12分の1だ。保有期間が12分の1になり、その間に生まれるリスクプレミアムも12分の1になるため、期待リターンが下がる。

11月最初に一括投資する場合の期待リターンは、1月最初に一括投資する場合の12分の2になる。このように、一般にn月最初に投資した場合の期待リターンは、1月最初に一括投資した場合の (12-n+1)/12 になる。

その前提でドル・コスト平均法で毎月月初に積み立てた場合の期待リターンは、1月最初の一括投資の (Σ(12-i+1)/12 )/12 = 13/24 倍。およそ半分になる。複利効果があればさらに小さくなる。

ドル・コスト平均法で積み立てると、1月一括投資と比べてリターンが半分になる一方で、どちらも12月末には全額投資状態になっていることは変わらない。よって、1月一括投資が良い。

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