昨年(2020年)、副業をした。前職の元上司(専務取締役)から電話を頂き、業務委託契約を締結し、予算作成に取り組んだ。週1の在宅勤務形式だった。
副業はスキル獲得に繋がるが、労働生産性は高くはない。副業により収入は増えるが、それを使う時間は随分と少ない、という所感を持った。副業は社会的な潮流となり流行していく様子があるが、実体験として副業に取り組んだ事で持ったこれらの所感について、投稿する。
副業でスキル向上
副業は私のスキル向上に繋がった。私の場合は、本業と副業とで、上場企業2社の予算作成に携わったのだが、2社の予算作成の手法には同じ部分と異なる部分がある。この同じ部分(共通部分)こそが、予算の本質で、外してはならない勘所だ。専門性についての視点が増えた。
また、予算作成の過程で様々なExcel資料に遭遇するが、そこに私が知らないExcel技術があった。他社の他人の成果物で自分のスキルセットが充実するのは、副業の魅力の1つだろう。
もちろん逆に、私が本業で学んだスキルを、副業でシェアできる。このようにスキル獲得の観点では、副業は労働者側にも雇用側にもメリットがある。
労働生産性の自己評価は低め
副業の労働生産性は高くはないように思う。何より問題なのは、労働時間の短さだ。週1で働く事は、原則として残りの週6は働かない事を意味する。状況変化は毎日起こるが、そのレスポンスに1週間かかるのだ。そのため、本業として働く場合と比べて、副業はできる事が限られるか、プロジェクト進行の柔軟性に制限がかかる。
副業は、状況変化が遅いか、代替が効く種類の仕事で効果的だと知った。
生活(収入増と休日減)
副業をした結果、手に入るお金が増えた。週5勤務から週6勤務へ、労働時間がおよそ1.2倍に増え、それに伴い収入が増えた。一方で、そのお金を使う時間は随分少なかった。休日は週2から週1へ半減し、家事などしていたらすぐ翌週になる生活だった。勉強時間も減り、将来に向けての投資は手薄になった。このように、収入が増えても、それを使う時間が無いため、生活は豊かにはならなかったように思う。扶養家族がいないなら、生活の観点で副業のメリットは小さい。
また、翌年の確定申告での支払は、予想よりも大きな金額だと印象を受けた。本業の上に副業の所得が乗り、累進課税で税金が増える仕組みになっていた。
まとめ
副業はスキル獲得に繋がり、労働者側にも雇用側にもメリットがある。一方で勤務時間の制限があるため、できる事が限られ、労働生産性は本業ほどは高くならない。
副業により収入は増えるが、それを使う時間は随分と少なくなる。確定申告で支払う税金は高くなる。
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